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信州上田の旅と歴史
上田の神社         上田市

太郎山神社
たろうやまじんじゃ
長野県上田市上田太郎山2962
 太郎山は標高1164m、上田市民に親しまれている山です。この山の山頂付近に太郎山神社があります。
 上田の中心市街地の真北に位置していて、東には東太郎山、西には虚空蔵山があり、上田市が温暖な気候になっているのに貢献しています。
 太郎山神社本殿は平成元年に上田市の有形文化財に指定されています。明治6年(1873)に彫刻師でもあり、大工の棟梁でもあった竹内八十吉によって再建されたものです。
 龍、獅子、象、うずらなどの動物や、中国の三国志の一節などの素晴らしい彫刻をみることができます。諏訪形の荒神宮や金昌寺の太子堂などにも八十吉の技法を見ることができます。
 太郎山神社は上田が養蚕が盛んな頃「養蚕の神」としての信仰を集めていたそうです。雨乞いの祈祷をしたという記録も残っているそうです。
 本殿の前には小さな鳥居が設けられています。この中をくぐると病気をしないということです。太めの方は少し無理かもしれません。
 太郎山神社の例祭は5月5日のこどもの日に行なわれるそうです。太郎山の山開きをするそうです。一年の無事を祈願して神楽の奉納され、護符やお菓子が登山者に振舞われそうです。
 太郎山神社本殿はこどもの日のほか、元旦、8月最終日曜日、体育の日、文化の日に一般公開されています。

 この神社の裏に出て、少し歩くと山頂にでます。北アルプスや独鈷山、蓼科山、美ヶ原などがきれいに見えます。山の案内パネルには富士山の位置も記されていましたがかすんでいてわかりませんでした。

 太郎山に登る主なコースは、表参道コース、裏参道コース、坂城コースですが、この日は表参道コースを登りました。裏参道コースと比べるとかなりきついコースです。

 「太郎山の逆さ霧」はこの辺では有名です。中学の時の文集も「さかさぎり」でした。天気が良くても逆さ霧が出ているとくずれるのです。
  山に発生する霧は、雲となって山を覆い隠します。太郎山では、北風と温度差のため、稜線から白い霧がふもとに向かって流れ落ちるようになるのです。
 この現象は三陸から秋田・山形方面へ吹く北東風「山背(やませ)」と似ています。奥羽山脈が雲を遮るために日本海側は晴れ、良い米がとれるのです。



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